2023.05.28

家は長く住み続けるうちに色々な箇所が気になってきます。
そろそろ手を入れる時期かなと思っている方にぜひ知ってほしいのが、経年劣化した家に手を入れるには「建て替え」と「リノベーション」のふたつの方法があること。
今回は建て替えとリノベーションを様々な点から比較し、それぞれが向いているケースについてお話します。

建て替えとは？

建て替えとは、基礎を含めて建物すべて解体し、新しい建物を建てることを指します。

建て替えのメリット

• 新しい建物を建てるため、耐震性や断熱性などの性能が高くなる。
• 自由に設計・間取りを決めることができ、自分の理想に合わせた建物を作ることができる。
• 土地の活用方法を考え直すことができ、将来的な不動産価値の向上が期待できる。

建て替えのデメリット

• 建築費用や税金など高額な費用がかかるため、資金面での負担が大きい。
• 建築確認や申請手続きなどの煩雑な手続きが必要で、時間がかかる。
• セットバックが必要な家の場合は元の家と同じ広さが確保できない場合がある。

リノベーションとは？

リノベーションとは既存の住宅の内装・外装や間取り、設備を改修する工事です。
基礎や柱、梁、床などの骨組み部分を残して改修するスケルトンリフォームもリノベーションに該当します。

リノベーションのメリット

• 建物の一部を改修することで、比較的低コストで新しい機能を付加できる。
• 築年数の古い建物でも、現代的な設備やインテリアにリフォームすることで刷新することができる。
• 建物の既存構造を活かした設計ができるため、独特の雰囲気を出すことができる。

リノベーションのデメリット

• 建物の構造や設備に制約があるため、改修の範囲が限定されることがある。
• 規模の大きい改修を行う場合は、高額な費用がかかることがある。
• 築年数の古い建物を改修する場合は、経年劣化による不具合が生じる可能性がある。
• 工事着工後に基礎や柱の劣化が見つかり工事費用がかさむ場合がある。

これまでのメリット、デメリットをまとめて比較してみましょう。

項目	建て替え	リノベーション
工事費用	約2,000万～4,000万 ※工事規模によって変動	約400万～2,000万 ※工事規模によって変動
諸費用	確認申請費用・設計審査手数料	基本的にはなし
税金	建て替えると新築扱いとなり固定資産税が増えるケースが多い	固定資産税は変動なし ただしスケルトンリフォームのような大規模工事の場合は建物価値が上がり固定資産税が増えるケースもある
設計の自由度	一から作るため自由に設計ができる	既存の住宅をベースに設計するため、制限が生じるケースがある
工期	3～8ヶ月 ※工事規模や状況により変動	1～6ヶ月 ※工事規模や状況により変動
その他注意点	セットバックが必要な場合は今と同じ広さが確保できない場合がある	着工後に基礎や柱に問題が見つかった場合は工事費用がかさむ場合がある

これらのポイントをふまえて、建て替えとリノベーションのメリット、デメリットからそれぞれに向いているケースを考えてみます。

建て替えが向いているケース

老朽化が進んでいる住宅

築年数が古く、経年劣化によって建物の耐久性や機能性が低下している住宅は、建て替えが適しています。
特に、耐震性に問題がある建物は、安全のために建て替えが必要な場合があります。

現在の住宅が自分に合わない場合

現在の住宅が、自分にとって不便な間取りや設備が多い場合、建て替えで自分に合った住宅を作ることができます。
例えば、子育てに適した住宅にするために、子供部屋やトイレ、収納スペースを増やすなどが挙げられます。

住宅のデザインにこだわりがある場合

自分の理想に合わせたデザインや設備を取り入れたい場合は、建て替えが適しています。
リフォームでは実現が難しい大規模な変更や、新しい建築技術を取り入れたデザインが可能です。

リノベーションが向いているケース

築年数が浅く、構造的な問題がない住宅

建物の耐久性や機能性に問題がなく、まだ新しい住宅であれば、リノベーションによって、より快適な生活空間を作ることができます。
例えば、間取りの変更や、設備のアップグレード、外装のリフォームなどが挙げられます。

建物の骨格を活かしたい場合

建物の骨格や歴史的な価値を残したい場合、リノベーションが向いています。
例えば、古い木造住宅を再利用し、和風のインテリアに仕上げるなどの方法があります。

エコロジーに配慮した住宅にしたい場合

リノベーションによって、建て替えせずにエコロジーに配慮した住宅にすることができます。
例えば、断熱性能を高めたり、再生可能エネルギーを活用する設備を導入するなどが挙げられます。

リーズナブルな価格で住宅改修をしたい場合

リノベーションは、建て替えよりも費用が安く抑えられる場合があります。
また、リノベーションによって、現在の住宅よりも価値を上げられれば、将来的に不動産売却をする際にもメリットが生じるケースがあります。

総合的に見ると、建て替えとリノベーションにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
改修の目的や条件に合わせて、適切な選択を行うことが重要です。

建て替え・リノベーションについてお話しましょう

松坂屋建材ではお客様のご要望をうかがって、プロの目線から建て替え、リノベーション、リフォームから適切な工事プランをご提案いたします。

まだ工事をするか決めかねている方も、お客様の家に対する想いをたくさん聞かせていただきたいので、お気軽におしゃべりをする感覚で松坂屋建材においでください！

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